神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「わかりました、行きます」
「…あぁ、じゃあ行こう」
素直に頷くと手を引かれ、そのまま部屋のドアを開けお風呂に向かう紫音さん
……………ん?
「………?」
「…………」
「………」
あれ?でも、ちょっと…待って
「あの、紫音さん?どこに行くんですか?」
「………は?」
私の言葉に眉間にシワを寄せながら私を振り向く
「話を聞いていなかったのか?」
「あ、いや。そういう意味じゃなくて……なんで紫音さんも行くんですか?お風呂くらいなら1人でいけますから」
「………」
「だから、ね?部屋で待っていて下さい」
握られてる手から逃れようと力を込めるもの、離してくれる気配はない
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