神様に私の全部を奪われた。【番外編】

ご機嫌ななめ








――――――…
――――…






数十分後、あれから紫音さんとお風呂に向かい


なんとか見られないように服をぬいだ


そして、紫音さんを見ないようにお風呂につかり



約束通り、お互い背中を合わせていたのだけれど……













「…あの…約束が違います…紫音さん」


「………」


そう、一応…背中合わせにしてくれたのだけれど


触らないと言う約束をやぶり、彼の手はしっかりと私の手を握っていたのだ



「逃げないように、しているだけさ」


「に、逃げませんよ…」

だいたい…もし、逃げたりしたら…見られちゃうから


そんな、バカなマネはしない。


そんなことを思いながらも…手を握られるのは嫌じゃない


だから、ただおとなしく手を握られていると


不意に、ポチャと言う水音をたて紫音さんが髪の毛をかきあげる




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