神様に私の全部を奪われた。【番外編】




あぁ、もう…いやだ…



盗み見たのをバレるなんて最悪だよ


しかも、色っぽいだなんて…そんなことを思うなんて…私の馬鹿



もう、どうしよう…こんな雰囲気は耐えられないし、何か話題を変えるよう



「えっと、紫音さん…?」


「どうした?」


「あ…あの…」


でも、どうしよう。名前を呼んだはいいけど


なにを話そう。えっ…と…えー…と…あ!そうだ!



「し、紫音さん…よく、任務とかに出かけますけど…何をしているんですか?」


「………え?」



そうだよ。よく考えたら、紫音さんの仕事についてあまりしらない


前に人間界と空界の見回りとかは聞いたけれど、他には全然



「教えて下さい、他に何をしに行ってるんですか?」



「そう、だな…何を言われると難しい」



顎を手で触り、少し唸りながら口を開く



< 35 / 138 >

この作品をシェア

pagetop