神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「悪くない…わかった。わかったから…」
「本当に?なら、それでいいです」
「あぁ…だから、凜…あまりくっつかないでくれ…耐えられそうにない」
「…いや…です」
ドキドキはするけれど、緊張してしまうけれど…
紫音さんの背中に身を寄せるのは好き
だって、みられないし…私の好きに出来るから
だから、離れろ…なんて言葉を聞かず、紫音さんに触れていると…
「…すまない、凜」
「……え?」
「限界」
「へ…あ、ちょっ…んっ」
ポチャと音をたて、紫音さんが振り向くと逃げようとする私の腕を掴み
熱い唇がかさなり、情熱的なキスが私を襲う
「……んん」
火照った身体をさらに熱くさせるようなキス
し、紫音さん…ば、ばか…っ
後頭部を抑えられ、息をすることも許さないキス
そして、生々しいほど感じる肌の感触に
私はただ、自分のしたことに後悔をするしかなかったのだった―――……
・