神様に私の全部を奪われた。【番外編】
うそ…本当に海鈴さんなの?
海鈴さんとは、あのバルコニーにで話し以来…全く会ってない
話したいことも、お礼とか色々あったのに…なかなか機会がなく会えなかった
「その様子だと、元気そうだね」
「は、はい!」
立ち上がり、ドアの前にいる海鈴さんに近寄れば海鈴さんはニコリと笑い私の頭を撫でる
「いきなり来てごめんね」
「いえ、そんなことないです。会えて嬉しいです」
「そう?良かった」
「はい」
「あー…実は今日はね、紫音に用事があったんだけどいないみたいだから、凜の顔だけでもみて帰ろうかと思って」
「そうだったんですか…ありがとうございます」
「ううん、あ、この間はごめんね。緊急の任務で二人を見送ることが出来なくて」
頭から手をはなし、軽く会釈しながら謝るカレに私は首を左右にふる
「そんな、私もお世話になったのに…ごめんなさい」
「凜が謝ることはないよ。上手くいって良かった。凜、幸せそうだ」
「………あ」
的確なことを言われてしまい頬を赤らめると海鈴さんはクスリと笑う
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