神様に私の全部を奪われた。【番外編】




「はは、素直だな」


「う…っ」


恥ずかしい…幸せだけれど、海鈴さんに言われると余計に恥ずかしい



「あ、えっと…あの」


どうしよう、幸せと言うべきなのか、照れ隠しをすればいいのか


頭がついて行かなく、おどおどとしていると海鈴さんは何かに気づいたのか目を大きく開き私をみる



「ところで、凜はここで何をしていたんだい?しかも、1人で」


「…え?」


「お付きの風神と雷神がいないみたいだ」


「あぁ、はい。あの、ダンスを習っていたんですよ。今は休憩中なので…」


「ダンスを?」

「はい。海鈴さんの界に行った時に、とても素敵だったので…いいなぁ…って」



そう言うと、海鈴さんは納得したように頷く



「なるほどね」


「はい」


「なら、僕は邪魔しないように帰るよ」


「…え」


「また来るから、その時は僕の相手もしてくれるかい?」


「…………」



どうして…?いつもなら、何があってもすぐに帰るなんて言わない



何かにつけて、私を引き止めお話をするのに…どうしたんだろう



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