神様に私の全部を奪われた。【番外編】
それに、会えば抱きつくか、どこかしら私の身体を触るのに…頭を軽く撫でただけ
海鈴さん……
なんだか、さみしい気持ちになるもの…それを出しちゃいけない
だって、私は紫音さんを選んだんだもの
いつまでも、海鈴さんにすがっちゃ…いけないって、ことなのかもしれない
会いたいと考えていたけれど、これは現実なんだね…
悲しく、寂しいけれど…私は無理矢理、笑顔を浮かべ海鈴さんをみる
「分かりました。ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。じゃあ、僕は帰るから」
「はい、あ…でも…せめて見送りくらいは…してもいいですか?」
「ありがとう、頼むよ」
「…はい!」
よかった。断られたら…かなりショックだった
なんて思いながらも、私は海鈴さんを見送ったのであった――…
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