神様に私の全部を奪われた。【番外編】




それに、会えば抱きつくか、どこかしら私の身体を触るのに…頭を軽く撫でただけ



海鈴さん……


なんだか、さみしい気持ちになるもの…それを出しちゃいけない

だって、私は紫音さんを選んだんだもの



いつまでも、海鈴さんにすがっちゃ…いけないって、ことなのかもしれない


会いたいと考えていたけれど、これは現実なんだね…


悲しく、寂しいけれど…私は無理矢理、笑顔を浮かべ海鈴さんをみる



「分かりました。ごめんなさい」


「謝らなくていいよ。じゃあ、僕は帰るから」


「はい、あ…でも…せめて見送りくらいは…してもいいですか?」


「ありがとう、頼むよ」


「…はい!」


よかった。断られたら…かなりショックだった


なんて思いながらも、私は海鈴さんを見送ったのであった――…








< 49 / 138 >

この作品をシェア

pagetop