神様に私の全部を奪われた。【番外編】
――――――…
――――…
翌朝――…
「…凜」
「………」
「凜」
「………」
「はぁっ…朝から機嫌を悪くしないで欲しい。怒っているのかい?」
「…分かってるくせに…聞かないで下さい」
「…………」
ベッドに座りながら紫音さんを睨むと彼はそのまま無言で私を見つめる
つい数時間前まで、散々長いよるを過ごした私の身体は鉛のように重い
それに加え眠いし、喉は痛いし、腰が痛いし…散々な思いをしてる私とは違い
紫音さんは平然とした顔で起き上がり髪の毛を結んでいたのだ
その光景に目が覚め、冷静になった私は紫音さんの呼び掛けに一切答えずただ、睨み続けていた
「だから、悪かったと言っている」
「…………」
「そんなに、睨むことではないだろう」
「………」
睨むことではないだろう?
謝っているのにも関わらず、誠意を感じないのはなんでだろうか
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