神様に私の全部を奪われた。【番外編】





「あの…失礼ですけど…紫音さん、悪いなんて少しも思ってませんよね」


「…………そんなことはない」


「嘘つかないで下さいよ!」


「嘘なんかついてない」


髪を結びおわり、ため息をはきながら怒りを露にする私に近寄り肩に手をおく



「だから、キミといると…色々と抑えられないんだ。凜が好きだから」


「…………」


「ここ数日、無理をさせたのは悪かった。約束も破ったし、昨日は君を丸め込んだ」


「…」


「罪悪感はある。けれでも、それは凜がこの部屋にいて手を伸ばせば触られる安心からなんだ」


「………」


「だから、機嫌を治してくれ」



頭を撫でられ、優しく私をみつめる紫音さんに、つい…怒りが収まりそうになる…けれど!




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