神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「い、イヤですっ」
「…………」
ここで許したら、また紫音さんの押しに負けてしまう
怒る時には、怒らないと!だいたい…私だって…そう、毎日だと身体が持たないんだから
紫音さんの手を振り払い、重い身体を起こしベッドから起き上がり
私は正面から紫音さんを見上げる
「わたし、決めました」
「………決めた?」
「はい」
「何を決めたんだ?」
「私、人間界に帰り、しばらく紫音さんとは別居します」
そう言うと、紫音さんは数秒間黙りクスリと馬鹿にしたように笑う
「そんなの、無理に決まっている。だいたい人間界に凜の居場所はない。そして、誰も凜を人間界連れてはいかないさ」
「そんなの分かりません!それに、おばあちゃんの家もありますし、フウさんに頼みますから」
居場所がないなんて失礼な
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