神様に私の全部を奪われた。【番外編】

思いだすだけでも悲しくて、深いため息を吐けばツヴァイさんは苦笑いをしながら口を開く




「あ、えっと、紫音様は人間界に凜様の居場所はないと言ったんですよね？」



「？…はい」


「それは、凜様の居場所はここだと遠回しに言ったのでは？」



遠回しに？


「そんな、感じはしなかったですけど…なんだか、まるで私の居場所と言うか…人間界に家がないみたいな…勝ち誇ったと言うか」


意味深な感じだった…


「………」


そう言うと、ツヴァイさんは一瞬、黙りこみそれを隠すように笑う


「凜様を内心は引き止めたくいったのかもしれませんよ？」


「…………」


「ん？…どうされました？」


「あ…いえ」


なんか、なんか、ツヴァイさんって…


「あの、なんだかんだ言いながら、ツヴァイさん…紫音さんのフォローばかりです」


「………」



私の味方になってくれることも多いけれど


割り合い的に言えば、紫音さんのフォローをすることが多い




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