神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「なるほどな、まぁ…情熱的なのはいいことだ」
"うんうん"とうなずき、納得する二人に返す言葉がなく赤くなりながら黙っていると
トールさんはため息をはく
「しかし、そうなると、別居とか人間界に帰るって話は嘘ってことか」
「………」
「そうだな。花嫁が叫んでたって、近くを通った親衛隊が言っていたがな」
「あぁ」
「…………」
う、うそ…そんなことまで知られてるの!?
そんな大声で言った覚えはないのに…
「えっと、その」
「ん?どうしたんだよ」
これは、言うべき…か
あ、でも、ツヴァイさんには部屋を変えてもらうって約束したから
言わないと怪しまれるもんね…
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