神様に私の全部を奪われた。【番外編】





「…」


「つまり、私達は神にとって、1日は人間でも1日ですが、人間が天界に来た場合、1日が一年になります」


「…………っ」

「ですから、凜様が人間界に行かれても、60日立ったいま…凜様の時間の流れは60年経過したと言うことです。もともと、天界にとって人間は別世界の住人…その存在のを許すための時間と言う名の代償です」



「…そ…ん…な」



トールさんとは違い納得できる説明


じゃあ、おばあちゃんのことは…納得がいく


今現在、私自身だけの時間が違うんだ…


信じられないけど、天界で長い間すんできた私には、すんなり納得できる



「じゃあ……私は、ずっと…あの時の人間界には行けないんです…よね…?」



「そうです」


「………」


そうか、だから…紫音さんは、帰る場所なんかないって言ったんだ



全部分かってたんだ。てか、どうして黙ってるの?



こんな大事なこと……



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