神様に私の全部を奪われた。【番外編】
再会
―――――――…
――――…
ドンッ!―…
「紫音さん!」
「………?」
「…え、凜様?」
数十分後、紫音さんの姿を探し屋敷内を探したけれどなかなか姿を見つけることが出来なかった
それで、適当に屋敷を歩く親衛隊の方に紫音さんの居場所をきいた
そしたら、紫音さんの仕事部屋にいると言われ、礼儀など無視して勢いよく部屋のドアをあけ乗り込んだ
中には、紫音さんにツヴァイさんがいて
ツヴァイさんは驚いたように目を開き、紫音さんは無表情で数秒だけ私をみつめフッと鼻で笑う
「…どうした?もう、別居は終わりかい?あれだけ私に罵声を浴びせたくせに、短い」
「……うっ」
朝のこともあり、馬鹿にしたように私を見つめすぐに視線を落とし何やら書き始める
「別居と言うのは…数時間で帰って来ては別居じゃない。ただの外出では?」
「………うっ」
「あぁ、それとも…誰も人間界に帰してくれないから、私に八つ当たりを?」
「紫音様…言い過ぎですよ」
「……」
本当に、言い過ぎだよ。私に隠し事ばかりしてるくせに…
確かに、短い別居じゃなく外出だけれど、今はそんなことに反抗してる場合じゃない
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