神様に私の全部を奪われた。【番外編】




「どうも。こ、こんにちは」


「…………」


こ、この人……えっと、確か…紫音さんと同じ天界の王である扇李様の花嫁だ…


海鈴さんの屋敷にいた時に、ぶつかった


でも、ど、どうして…扇李様の花嫁がこの屋敷に?


「えっと、あの…こんにちは…」



思わぬ人物に、目をパチパチさせながら彼女をみると彼女はホッと肩を撫で下ろす



「どうも。あ、でも良かったです。顔が見えなかったので、不安だったので。あ、いきなり馴れ馴れしく声をかけてすみません」


「い、いえ…そんな」



自然といつの間にか止まってしまった涙


てか、今の…落ち込んでた姿を見られてたよね…恥ずかしい…



そっと、その場から立ち上がり頭をさげると彼女も頭をさげる



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