実践だよ!実践!【人妻一級取り扱い士】
面接官と東山
面接官「どうぞ次の方。」
東山「東山高市四十八歳宮崎県都城市から来ました。
歌はウルフルズでガッツだぜ。」
面接官「君面接だよ。
歌合戦じゃないんだから。」
東山「あ!だけど、気合いを見せたくて溶接ですか。では、この机と椅子をくっ付けましょうか?」
面接官「溶接では、無くて面接だよ。
では、溶接の資格を持ってるのかな?」
東山「持ってないけど俺は、ずっと造船関係の仕事してたんだから大丈夫だよ。」
面接官「それは、犯罪ですよ。」
東山「何言ってんだか?くっ付けばいいんだよ。
若い女口説き検定二級なら持ってるよ。」
面接官「そんなのあるんですか?」
「知らないのか?四十代の男が十代から二十五歳までの女の子を二人口説けたら二級だよ。
三人以上は、五人未満が一級で五人以上十人未満が初段で···」
面接官「もういいんです。それは、どこが認定してるんですか?」
東山「家の近くの飲み屋街の酒屋の大将だよ。けっこう厳しいんだぜ。」
面接官「ああそう…」
東山「後は、ハブ二段だよ。黒帯だぜ。」
面接官「それは、どういう物ですか?」
東山「前に沖縄に居た時に取ったんだよ。ハブを何匹捕るかで決まるんだが内地つまり、本土の人間には、ハンディがあってな。
沖縄県民なら六匹捕らないと初段が貰えないが、本土の人間なら二匹で二段なんだよね。」
面接官「もういいです。もっと役に立つ物は、ないんですか?」
東山「ハブ二段って言えば役に立つよ。
例えば、ここにいきなりハブを投げ込まれるサイバーテロがあるとするだろう。
そしてあんたが噛まれるわけだよ。
そしたら、キャビンアテンダントが放送するんだよ。
乗客の皆さんの中にハブ黒帯の方いませんかー!ってな。」
面接官「ここは、いつの間に飛行機なんですか?
それに、ハブがサイバーテロってちょっとおかしくないですか?」
東山「今は、何が起こるか分からない時代だぜ。
あんたの油断で奥さんが浮気するんだよ。」
面接官「私の妻が浮気ですか?」
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