冬の花
そんなこんなで七月になり
あっという間に期末テストが終わっていた
今日はテストの結果が分かる日
「冬花は何位かなぁ。」
「私、上位にはいないよ。」
ワクワクしながらスキップする美咲に
私はちてちてと坂道を歩いていく
ぽんっ
肩を叩かれて振り向くと
そこには桜木くんがいた
「おはよう。」
「お、おはよう。」
ど、どうしよう
いつも通りのあいさつなのに
やたら桜木くんがキラキラしてる
その笑顔も優しさも
もったいないくらい