冬の花



俺は言葉を失う



薄い青色の生地に

目を引く紅色の花が鏤められている浴衣



きれいにお団子にされている長い髪

顎程度の髪は残して



結われた所には中くらいの赤い花と

その周りに小さな青い花の簪




いつも見えなかった項




赤と桃色が混じった帯になった膨よかな胸






やばい、俺死にそう




白い肌がいつの間にか暗くなっていた

空にとても映えてる





「あ、あの。私、変ですか?」


少し前髪を押さえて俺の顔を覗き込む




ドキンッ


「大丈夫、すごく似合ってるよ。」



精一杯出した言葉



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