冬の花



そう頬を膨らませて走っていってしまった



「あれ?花園さんは?」




ドキンッ



思わず肩がびくんっはねる




振り返れば桜木くんがいて


一度見たはずの浴衣姿に胸が高鳴っていく




「あ、あのお父さんが家で花火見たいって

それで、あの、帰っちゃってその。」




「そっか、じゃあ行こうか。」




桜木くんはいつも通り笑って歩きだす

やっぱりとろとろ歩く私に合わせて。




あれ?


美咲がいないってことは・・・・。






桜木くんと二人きり!?





私は今になって気づき顔が熱くなった



ど、どうしようっ




ふ、ふた、ふたりきりっ





私が一人わたわたしている間に神社につく



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