冬の花
桜木くんはふっと真剣な顔になる
そして一言。
「好きだ。」
その瞬間パァーンっと
大きくて鮮やかな花火が上がった
私は今の言葉が空耳ではないかと
桜木くんの顔を見上げる
桜木くん顔は今までに見たことない位
真っ赤になって私を見つめていた
ドキンッ
私は思わず顔が赤くなって俯く
ぽんっ
桜木くんの手が私の頭をそっとなでる
「ごめん、変なこと言ったね。」
桜木くんは私に背中を向けて歩いた
待って・・・・、行かないで・・・・
私、まだ何も言ってない