冬の花
星が舞う夜空に今日一番の大きな花が
咲いた
桜木くんは私の手を浴衣から離し私と向き合い
いまだ流れ続ける涙をそっと親指で拭う
「ありがとう。
雪野さん、俺と俺と付き合って下さい。」
「は、はい。」
私はどうしようもなく嬉しくて
またぽろぽろと落ちていく
桜木くんはそんな私を笑って
頬にキスをした。
その時、美咲の言葉を思い出す
「そのカップルになった人で
男の人から頬にキスすると・・・。
ずっとラブラブのままでいれるって。」
かぁっ
涙は止まり顔が赤く染まる
恥ずかしいっ/////