冬の花
俯いてしまった私に桜木くんは手を伸ばす
「もう迷子にならないように。
な?“冬花”」
「うん/////。」
私はそっと桜木くんの手を取った
もう桜木くんしか見えない。
私よう大きな手から温かい流れてきて
私の心もどうしてか温かくなった
屋台を過ぎて神社を出て
私の家までずっと手を繋いで歩く
「ラムネ、好きなの?」
「えっ、うん。」
家に着いて桜木くんが何故か聞いてきて驚いた
「覚えておく、おやすみ。」
桜木くんは顔を赤くして走って帰っていく
私、桜木くんと美咲さえいれば何もいらない
そう強く思った