冬の花
この状況で何聞くんだとか
思ったけどあまりに可哀相だったから口には出さない
「昨日だよ。
昨日の夏祭りで・・・。」
俺が言い終わらない所で花園さんがぐいっと顔を近づけた
何故か瞳がキラキラしている
「ほっぺにキスした?」
ドキドキ
ワクワク
そんな期待の眼差しが目の前に。
俺は冬花が起きるくらい悲鳴が上がる事を覚悟して
口を開く
「したよ。」
花園さんはにやっと笑って
クラス・・・
以外にもいた気がするが
悲鳴が鳴り響いた