冬の花
「さくらぎくん、だぁいすき。
だよっ。」
ドキンッ
あまりに幸せそうだから余計に起こしたくなくなってしまう
俺と冬花のやりとりを見ていたのか花園さんは凄く不機嫌
「冬花は私のよ。
まだ上げないから。」
お母さんみたい
「分かってるよ。
でも、まだって事はいつかは俺のになるって事でしょ?」
予想外だったのか悔しい顔をして
それから自信あり気に
にっと笑う
「残念。
嫁に上げないとは私、言って無いよ。
だけど冬花は私から離れる事は一生ないわよ。
そう言っただけ。」