冬の花
~冬花side~
「冬花、起きて!」
どこからか美咲の声が響いて
私はむくりと起き目をこすり欠伸をする
はっきり目に映った
美咲と桜木くん
そして涼さん
私あの後すぐに寝ちゃったんだっけ
時計を見ればもうお昼を過ぎていた
道理でお腹空く訳だね
「帰ろうか。」
「うん。」
私は鞄を手に取り立ち上がる
「早く!」
美咲達はもう教室の外に居て
窓の外を見ている
私も早く行こうと足を踏み出すと
ガタンッ
前を見ていなくて同じ最後列の人の椅子に膝をぶつける