冬の花
数分の沈黙が続いて
互いに視線を合わせたらなんだか笑えてきて
その後はずっと他愛もない話で盛り上がっていく
ふと桜木くんが真剣な顔になって
私は少し首をかしげた
どうしたのかな?
ちょっとだけ俯いた桜木くんは私の手をぎゅっと握る
離れないように・・・。
強く・・・。
「冬花、俺もっと強くなるよ。
冬花のそばで笑っていたいから。
冬花がずっとそばで笑ってくれるように。」
じっと私の瞳を見つめた
私の目の奥に映った桜木くんの笑顔
私だってきっと桜木くんの為なら
強くなれるよ。
桜木くんのそばでずっと笑いたい
桜木くんが笑ってくれるように。
きっと、これから何があっても大丈夫
あなたさえいてくれれば・・・。