冬の花



「ありがとう。いいお湯だったよ。」



さっきもそうだったけど

髪から流れる水滴ってなんかドキドキする




いつも以上に・・・・。





「乾かしてあげる。」



ちょいちょいと桜木くんを呼び
ドライヤーをかける



桜木くんは胡坐をかいてリラックスしているので

私は落ち着いて乾かしていく





桜木くんの髪って癖っ毛なのか乾かすと
ふわふわしてて気持ちいい




手で髪を梳いていると

桜木くんの顔が赤くなった




「どうしたの?厚かった?」


ドライヤーを止めて顔を覗く





目と目が合うと
すぐに桜木くんが視線を逸らした




私、また何かやった?



また不安になっていく


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