冬の花



ガタンッゴトンッ

ガタンッゴトンッ



軽快な音が響くなか




美咲は外で大合唱している蝉をよそに
あることでワクワクしていた






数日前・・・・。




「冬花!プール行こう!」



突然家に訪ねてきて突然言いだされる





私は驚き過ぎてその場に固まってしまった


美咲はそんな私をみて大爆笑



「あはは、可笑しい。

かた、固まったー。」



段々自分の頬が赤くなり膨らんでいくのが分かる



「もうっ。」


美咲から背を向けると

美咲は不自然に静かになった


「??」


不思議に思ってり返ると
美咲の頬に光の粒が流れている


慌てて美咲に近寄ると待っていたかのように
美咲が私に抱きついた


「ふぇ?」



素っ頓狂な声が漏れた私を無視して
何故かショッピングモールへ連れ出される


私はもう分かってしまった
これから何を言っても美咲は聞いてくれないと


絶対美咲の着せ替え人形にされる・・・・


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