冬の花



「俺、手握って待つことしかできなく。」


さっきとは違う

申し訳なさそうに笑う桜木くん


ドクンッ


切なそうな表情をする彼に
思わず胸が鳴る


「あ、りがとう。」


精一杯勇気を出してでた言葉に
桜木くんは顔を真っ赤にした





どうしたのかな?


私が笑ったのが
そんなに可笑しかったのかなぁ


「もう遅いし、帰ろうか。」

「は、はい。」


保健室を後にして学校を出た

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