冬の花


かわいい


って何考えてんだよ俺


「ぶ、部活だ、だってさ。」


焦って思いっきり噛む


恥かしっ



赤くなった顔を腕で隠したら

雪野さんも少し頬を染めて俯いた



気まずい沈黙のまま
彼女の家に着く



「冬花~!」


聞き覚えのある声が
後ろから聞こえる


雪野さんも気づいたのか
後ろを振り向く



「美咲!」


俺と一緒にいる時には見せなかった

とても柔らかい笑顔

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