冬の花


~姫夜side~


「はぅー。」


私はゆーくんの隠し撮り写真を見て
幸せいっぱいのため息をつく



音楽室で出会った時、私は恋に落ちた




私は恋なんて出来ないと思っていた

だって望めば何だって手に入っていたから


私の周りにいる男は私の容姿と地位にしか
興味を示さない奴ばかり





だけどゆーくんは私の容姿に
無反応だった


それが嬉しくて嬉しくて堪らなかった




初めて私から手に入れようと思ったのに


彼女でもないのにゆーくんの近くにいる
あの変な女がいるせいで

迂闊に近づけない



あの女消してやる

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