冬の花
一瞬、優は驚いた顔をしたけれど
私の真剣さが伝わったのか少し笑った
「冬花を守りたいの。
協力してくれる?」
「もちろん。協力するよ。」
今日一番の笑顔。
だけど、少しもドキドキしなかった
少しだけ本当に少しだけ
私の好きな人と違っていたから
それと、冬花をまた守るって決めたから。
もう、失わないように。
私たちはベンチを立ち、冬花の家へ向かう
家に着いて中に入ると
冬花が倒れていた
「冬花!」
「雪野さん!」