冬の花
そっか。
学校行っても桜木くんと話せないんだ
どうして、それだけなのに
こんなに胸が痛いのかな?
「ねぇ、美咲。」
「ん?」
どこか楽しそうに笑う美咲に
言葉が詰まった
美咲は私のことを思ってくれている
それなのに、私は桜木くんを思って
胸が痛いなんてとても言えない
「やっぱ、何でもない。」
「ふ~ん。」
特に気にすることなく
私をぎゅっと抱きしめてくる
「冬花暖かいっ。」
美咲が猫になった!