★恋と王子と超能力!★
はぁっはぁ…

「凛!源君!!どこ!?」

お願い!無事でいて……!!

裏口から西校舎に入ると、横たわっている凛と、それを抱える源君がいた。

嘘でしょ……………。

「凛!!」

悲鳴のような声をあげ、私は凛に駆け寄った。が…



















「あれ、無傷??」

めっちゃ血ついてるのに……。

「もしかして、源君が…?」

恐る恐る聞くと、源君は小さく頷いた。

「いきなりね、体が光に包まれたんだ。そしたら、凛ちゃんの怪我が治ってた」

怪我を治す…『治癒能力』か!!

ということは、源君は『自然発生能力者』?

「真帆ちゃん!はやくしょうちゃんのところに」

「わかった!気をつけてね!!」

私は短くそう言い、翔馬のところに向かった。
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