いちごみるくちょこ
「じゃぁお言葉に甘えさせていただきます。」

「ん。」

「今日どこいくの??」

「決めてない。」

「は?決めてないのにきたの!?」

「悪い?」

「悪いよ!」

「何怒ってんの?俺寄り道するとしかいってなかったじゃん。場所決めてるなんて一言もいってないし。ただなんとなく遊びたかっただけ。」

「・・・」
いいかえせない…

「いいかえせないんだ。」

「すいませんねー!!」

「ガキみたい。」

ガキはそっちじゃん!
俺様でわがままなことはしってたけど言ってることが全部正しいのがむかつく!

「あのさ、お前って男嫌い?」

「へ?なんで??」

いきなりなんなの?男嫌い?って・・・

「なんか噂できいたから。告ってきた男全員振ってるんだろ?」

「まぁそうだけど・・・別に男嫌いではないよ?けどまぁ普通の一歩したぐらいかな。」

「ちょっとキライって意味?」

「んーまあね。わたしも噂で斎藤龍の同じような噂きいたな。斎藤龍って女嫌い?」

「別に。告ってくる女とか周りに引っ付いてくる女がウザイだけ。」

「じゃあちょっとキライ?わたしと同じような物じゃん」

なんかおもしろい!

「まぁな。なんで彼氏つくらねーの?」

「・・・えへへ・・・ノーコメントで!」

わたしは無理して笑顔をつくった。

「・・・あっそ。」

それ以上なにも聞いてこない斎藤龍に少し安心した。

すこしわたしが無理したらみんな心配しない。
わたしが笑顔をつくったらみんな安心してくれる。


わたしがすこしがまんしたらみんな幸せ。
だからこれでいいんだ。
感情的になっちゃいけない。

いつも笑顔でいるんだ。

そんなことしてるからきっとわたしは、過去を忘れられないんだね。

わかってるけど・・・みんなに心配かけたくないんだ・・・

そうしてわたし達は喫茶店を出た。

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