いちごみるくちょこ
「それにしても斉藤こないわね…
知り合いの陸上部の一年生に伝えてもらうように頼んだんだけどなぁ…薄情なやつ!」


「いいよ、亜美ちゃん。斉藤龍もいろいろ忙しいんだよ。」

「それでも永愛のためなら普通くるでしょ!!」


「うん。たしかにね。」

亜美ちゃんと彼方。
それってどうゆう意味…?


「はい!そろそろ麻酔の時間ですよ。」

「あっはい!」


わたしは麻酔をうってもらいだんだん意識がもうろうとしてきた。

そのときバタバタと大きな足音が聞こえてきた。



「斉藤!遅いのよ!」
斉藤龍?

「ッ…もう…手術してんのかよッ…」


「まだ。そこでいるよ。もう麻酔効いちゃってるけど…
あんたすごい息切れ…走ってくるならもっと余裕もって来なさいよね!」


「わりぃ…この前中止になった陸上大会が今日になって…
途中でぬけた。」

だめじゃん斉藤龍…

ちゃんと後輩の姿みてあげないと…
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