いちごみるくちょこ
「永愛…」

ゆっくりと斉藤龍が近づいてくるのがわかる。

だめだ…
もう意識が…


そこでぷつりと意識がきれた。


でも…

斉藤龍がわたしに
「頑張れよ」

って言ってたようにおもった…








夢をみた。

なにもないところに座ってるだけなのにすごく幸せな夢。
隣に誰かいるんだけどだれか分からなくて…

けどなぜかすごい幸せだった。

いきなり隣のひとに肩をたたかれてぱっと振り向いた。

それは紛れもなく斉藤龍の姿だった。


そこで目が覚めた。

まず感じたのは胸の奥の鈍い痛み。
心臓がどくん…どくんと動いてて、目をそっとあけると

目に涙をため、軽く微笑んでいる亜美ちゃんとその一歩後ろでわたしを見守っている斉藤龍の姿だった…。
< 121 / 326 >

この作品をシェア

pagetop