いちごみるくちょこ
亜美ちゃんも忙しいからしょうがないか!


わたしも帰ろ…



ポンポン


ビクッ


いきなり後ろから肩を叩かれた。

そーっと振り向いて力が抜けた。


「さ…いとうりゅうかぁ…」


「んだよ。悪いかよ?」


「そうじゃなくてびっくりしただけだよ。
なんでいるの?」


「なんでっていつも一緒に帰ってるだろーが!」


「あ、そっか…」

わたし、斉藤龍と付き合ってるんだ…。

「忘れんなよ。とにかく行くぞ。」


そういってわたしの机の横にかかっているカバンをもってドアに向かった。


なんか…斉藤龍がわたしのカバンもってるのわたしが逃げないようにしてるだけだと思ってたけどこうしてみたら彼女の荷物を持ってあげてる彼氏みたいって思ってなんだか…

嬉しくなった気がした…


なんでわたしこんなにうれしいの…?
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