いちごみるくちょこ
「布?あらー
昨日ちょうどいらない布でてきたのよー。
宮野さんちょうでよかったわぁ。」


職員室にいた少しおっとりした家庭科の木下【キノシタ】先生(あだ名は紗由【サユ】ちゃん)に布がないか聞いてみるとちょうどあったみたい。


「もうほかそうと思って屋上にかためておいてあるわぁ。
申し訳ないけどとってきてもらえる?」


「分かりました。
とってきますね!」

そういって屋上にむかった。


そういえば屋上といえば斉藤龍のサボり場。


もしかしているかも?


いやいやまさか~

ありえるね…


ガチャッと屋上のドアを開けた。


「居たよ……」


ドアから少し離れたとこで仰向けになってぐっすり寝ている。


なんか…普段ぜんぜんスキがなさそうなのにいまはすごい無防備…。


起こしちゃおうかな。

…けど悪いよね。

そっと斉藤龍の横を通って布を探す。


「あ、これかも。」
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