いちごみるくちょこ
下から声がした。


「斉藤龍!寝てたんじゃないの!?」


「今起きた。何倒れてんの。」


斉藤龍がバカにしたように言う。


「さっ斉藤龍がいきなり足掴んだからでしょ!!」


「足?あ、掴んでる。」


まだ掴まれたままの足を斉藤龍が手を離した。


「無意識だった。」


「無意識って…
もういいよ。わたし行くね。」


そういってスカートをパンッとはらって立ち上がった。


「でその布何に使うんだよ。」


やけに布に絡んでくるなぁ…


「テーブルクロス作るの。うちのクラスホステスやるんだって―」


「は?ホステス?」

さすがに斉藤龍も驚いてる。


「あり得ないよね。学校でホステスってなしだよね―…」


「そうじゃなくて。
うちのクラスはホストクラブするんだとよ。」


…はい?
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