いちごみるくちょこ
もう行くつもりだったのにわたしは斉藤龍の横に座り込んだ。


「同じ学年にホストとホステスって…
どんな学年…」


「たしかにな。」


わたしはすごい落胆した。


「そういえば斉藤龍もホストするの…?

うわ!似合いすぎる!!」


「うっせ!!やるかよ。サボる。」


だよね―…


けど似合いすぎる!

「行くんじゃねーの?」


「あ!ほんとだ!
早くいかないと椎香ちゃんに怒られる!
布布っと…よいしょ!!」


相変わらず重たい。


わたしは斉藤龍をじーっと見た。


「…持てってか?」

「いや…持ってくれたら嬉しいなって。」


「は―…貸せ。」


「いいの!?
うれしー!!」


こういうときは凄いやさしいよね…。


「軽いだろ。」


「重いよ!」


屋上をでてとりあえず職員室まで運んでくれた。
< 142 / 326 >

この作品をシェア

pagetop