いちごみるくちょこ
「失礼します―。」


「あら―山下さん。
布あった?」

にっこりと笑っていう木下先生。
癒される……


「はい!
全部もらっちゃってもいいんですか?」


「いいわよぉ―
けどほかのクラスが欲しいっていったら分けてあげてね。」


「わかりました。
じゃあ失礼しました!」


「はいご苦労様。
布重たいでしょ?
気をつけてね―。」



斉藤龍が持ってくれたんだけどね…。





「終わったのかよ。」

職員室をでると壁にもたれて立っている斉藤龍がいた。


「うん。全部もってっちゃっていいって!」


「ふーん。
で、次これどこはこぶんだよ。」


「え、もういいよ。
教室までだけどすぐ近くだし…。」


「いいから持たせろよ。」

そういって斉藤龍は布をもってさっさと歩いていった。



やっぱり…



優しさが不器用だ。






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