いちごみるくちょこ
「わーかわいい―!」


女の子がわたしをみてはしゃいでいる。

「あっりがとうございます―…」

ちょっと遠慮ぎみにいう。


「わたしたちねー結構遠くからきたの―!ここの学祭一度はきたかったんだぁ!ね!みんな!!」


「おー。

ほんとかわいいね―きみ!」


「お前彼女いるだろーが。」


「そーだよ!彼女さんかわいそー!!」

なんだか4人で話が盛り上がっている。

そこで疑問が一つ。

「あの…お客様たちはその…カップルじゃないんですか…?」

男女の人数同じだし…


「カップル!?」


「ないない!!」


「俺らカップルとかヤベー!!腹痛――!!」

「ちがうよぉ―永愛ちゃん」


え!


「私達幼なじみみたいなもんだよ―!
学童保育って知ってる?
小さい頃からうちらの親が仕事いそがしくて小学生のころずっと学童に4人とも預けられててさぁ―それで1日の大半は一緒にいたわけ。
いまでもこのなかが続いてるのはまあ腐れ縁だよ!!」

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