いちごみるくちょこ
しばらくぼーっとしてて斎藤龍がいきなり

「寝る」

といって寝転んだ。


「えー!斎藤龍が寝たらわたし何すればいいの?」


すごいヒマだよ!

ひとりでいるのがたいくつだから斎藤龍と一緒にいたのにこれじゃ意味ない…


「寝れば?」


「そんな簡単に寝れな………ッくしゅっ!」


小さくくしゃみをした。


ずっと我慢してたけどここ…風がつよくて寒い。

ただでさえこんな薄着なのに。


するとふわっと肩に重みがした。


見てみるとさっき斎藤龍が脱ぎ捨てたスーツの上がかかっていた。


「え…?」


「寒いんだろ?
そんな薄着で」


いつのまにか斎藤龍が体をおこして私の隣にいた。


「いいよ!返す!
斎藤龍が着なよ。
斎藤龍もさむいでしょ?」


「俺ブレザーあるし寒くねーから。
変に遠慮すんなよ。」

そういってしっかり私の肩にかけ直した。
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