いちごみるくちょこ
「ありがとー…」


「ん。」


肩にかかったスーツにまだほんのすこしぬくもりが残ってる気がしてなんだかすごく温かい気がした。


すごい安心できる温かさであの事件で疲れていたわたしはいつのまにか斎藤龍の肩にもたれて寝てしまっていた。



「寝れないとかいいながら先寝てるし。」


斎藤龍が小さくつぶやいた。


「勝手に肩…もたれてんじゃねーよ……。」


そういって永愛の肩をグイッと抱きこっちに引き寄せた。


「こんな体制じゃこっちが寝れないっつの。」

至近距離にある永愛の頭をぐしゃっとなでて手で口元を抑えて違うほうに顔をそらした。







なんだか…寝ながらこのまま目が覚めなくていい気がしたんだ………。
< 168 / 326 >

この作品をシェア

pagetop