いちごみるくちょこ
「おい、永愛もう帰れ。」


「んー…やっぱりあつーい!!」


俺の言ったことなんかまったく聞かず俺が貸したブレザーを脱ぎ始めた。


おい…あのブレザーの下ってあのドレスじゃねーの………?


「すーずしー♪」


キャミソール風の薄手のドレス。

周りの男たちがガン見していた。


「おい永愛!」


「もーうるさいな斉藤龍ー!」


怒られた…

しばらくそんなこんなが続きー…


「なんか眠いー…」

だいぶ大人しくなった。


その時、たまたま隣にいた男の肩に頭をコツンともたれかかった。


隣の男はびっくりして少しとまどってから永愛の胸元をジーッとみた。


カッチーン…


俺は永愛の手を掴みこっちにぐいっと引っ張った。


「ジロジロみてんじゃねー!」


そういって酒と眠気でフラフラなこいつを引っ張って廊下まででた。


「痛いよさいとーりゅー…」


そういって俺が掴んでる手をブンブン回した。


「はぁ…」


そっと手を話すと壁にもたれてズルズル座り込んだ。


「…もう帰るか…?」


そっと永愛に尋ねた。


「んー…」


微妙な返事だな…


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