いちごみるくちょこ
「永愛、ついた。」

そういって永愛をおろそうとすると

「やだ…」


そういってぎゅっとしがみついた。


「…早く家で寝ろ。」


「んー鍵あけて…?」


そういってまだおりない。


小さくため息をつき扉の前にたった。


「永愛。鍵どこ?」


「えっとぉ…カバンの中。」


…は?


カバン…教室におきっぱなしだろ……。


「ありえねー…
カバン持ってきてねー。」


俺は必要な物はポケットにいれてんだけどな…


「んー…」


小さく唸りながら背中でもぞもぞしている永愛。


しょうがない…


扉の前に永愛をそっと下ろした。


「お前のカバン学校までとりにいってくるからちょっと待ってろ、分かったか?」


眠いのか目がトロンとした永愛に話しかけた。


「すぐ帰ってくる…?」


「ん。」


「絶対?」


「絶対。」


「じゃあいいこに待ってる。」


幼い……

ヤバい…
なんども言うけどかわいい…
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