いちごみるくちょこ
「じゃあ行ってくるから俺の上着羽織って待っとけ。」


「分かったー…。」


上着を脱いで、(スーツをもう宮野に返した)永愛の肩にかけた。


それからゆっくり永愛から離れた。


門をでて走りだそうとしたとき後ろから小さなくしゃみが聞こえた。


「ひっくしゅッ」


「…」


永愛のくしゃみひとつで俺の足が止まった。


あいつ…退院してからあんまり日にちがたってねーし栄養かたよってるし…
いかにもか弱そうな体だし……


やっぱりこんな寒いなか1人でほっとけるかよ…

くるっともときたほうを向いて永愛のほうに戻っていった。


永愛は俺と目があうとふわっと笑った。


俺は永愛の前にしゃがみこんで永愛は不思議そうに顔をかしげる。



「オレんち…くる?」
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