いちごみるくちょこ
「異常なし!」


「やっぱりな。」


「わたし手術で頑丈になっちゃった!
怖いもの無しだね♪」


「調子のんなバカ。」


そういってビシッとデコピンしてきた。


「いたあ…!
もう斉藤龍!!」


「隙見せてるほうが悪い。」


あーやっぱり優しくなーい!


「もうさっさと帰るぞ。」


「え?わたしこのまま自分の家帰るつもりだったんだけど…」


「お前俺んちにケータイおきっぱなしだったけどいいのかよ?」


「え!うそ!!
取りに帰らなきゃ。」


「だろ?」


また小さくバカじゃねーのとつぶやいた。


ムカつくー!!


わたしは斉藤龍をほって先々歩き出した。


「永愛。」


「なに!」


「ほらよ。」


そういって後ろからなにかとんできた。

「うわっと…
なにこれあったかい…。」


「カイロ。
どうせお前のことだから調子のって風邪ひくのがオチだろ。」


一度深呼吸してよく考える。


斉藤龍は心配してくれてるんだ。


斉藤龍の方に駆け寄る。


背伸びしてデコピンしてやった。


「はあ?んだよ!」


「隙見せてるほうが悪いー!」


「…」


勝った♪
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