いちごみるくちょこ
もう!
何なの斉藤龍は!

わたしもしょうがなく斉藤龍のあとについていった。


もう声が聞こえるぐらい近い。


「んッ…」


キスの合間に漏れる声に顔がカーッと赤くなった。


斉藤龍はそんなわたしの顔を見ながら笑ってる。


「もう!ほっといてよ!」


あ…おっきい声だしたらバレる。


慌てて口に手をあてた。


「お前にもあんなのやってやろーか?」


イチャイチャカップルを指差しながら斉藤龍は言った。


「ッー!!
ばか!!」


また斉藤龍は笑った。


やっと長いキスが終わったみたいでイチャイチャカップルの会話が聞こえてきた。


「じゃあね。
ゆうかちゃん。」


男の人はニコッと笑いながらいった。


「えぇ~
もう~?」


「もう。
ほらばいばい。」


「うちに泊まりにおいでよう!
ね?」


積極的だな…
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